サスペンにダーする5秒前
サスペンダーを*はじめて手にしました。
*「はじめて手にした」とは「はじめて身につけた」の意味であり、はじめて触れたわけではありません。
そして、いつも、*サスペンダーとガーターベルトを間違えます。
*似ているのが悪いと思います。
パンツにはベルト派だった私ですが、それはもう一途にベルト派だった私ですが、どのくらい一途だったかと言えば、「今まで一度もパンツにベルト以外をあわせたことがない」程度には一途でした。
そうして、ベルト以外を知らずに過ごした純情な私は、*ガーターベルトと出会います。
*間違えました。
はじめて手にした*ガーターベルトは素晴らしく、ベルト時代に悩まされていた「締めても締めてもほどよくずり落ちるパンツ問題」「腰からはみ出るシャツ問題」「脇腹のたるんどるシルエット問題」など、そうそうたる問題児が、沈黙ーサイレンスーを貫くほど素晴らしい吊り上がり具合でした。
*間違えました(以下略。
あまりに綺麗に吊り上がるため、『このまま吊り上がっては、いつか浮いてしまうのではないか』と懸念したほどです。その懸念は正しく、身体は徐々に浮きはじめ、昼に数cm浮いていただけの私は、夕暮れ時には屋根より高く、夜になると大気圏まで吊り上がりました。今、*火星あたりからこの文章を送信しています。
*タイトルを「恋は、スリル、ショック、サスペンダー」にすれば良かったな、と思いましたが、ラグの関係で諦めました。